テンションコードの使い方。ペダルポイント編です。
ペダルポイントとは、コードチェンジをしても、特定の音を持続させる方法です。
ペダルポイントには2種類あります。
・ソプラノペダルポイント
・ベースペダルポイント
です。
ソプラノペダルポイントは、コードのトップ音を持続させる方法です。
コードが変わるたびに、持続音がいろいろなテンションとして機能し、独特の響きを鳴らします。
この例では、「ミ」の音を持続させています。
「ミ」は、CM7,Am7(9)の中ではコードトーンですが、D7sus4,G7の上ではテンションノートです。
D7sus4上では9th,G7上では13thとなり、テンションコード独特の豊かな響きに鳴っていますね。
キーボードで弾く時に、右手の「ミ」を押さえたままにしていると、そのままペダルポイントになります。
ただし、コードのトップ音と第2声が半音でぶつからないように注意するのがコツです。トップで半音でぶつかるのはかなりきわどいですからね。
で、少なくとも3コード以上は持続音を使いましょう。そうすればペダルポイントとして機能していることがわかります。
次に、ベースペダルポイントです。
これはベース音を持続させる方法です。
ルートを固定して、コードだけが変化していくので、オンコードで表記するのが普通です。
ご覧のとおり、ルートを固定したまま上でコードが動いています。
ここではルートC上でKey=Cのダイアトニックコードを動かしてみました。
ベースが動かないことで、フィーリングを「ステイ」する機能があるので、イントロや曲の中間部など、もったいぶりたい時や停滞感が欲しいとき、尺稼ぎ(w)などに効果を発揮します。
そのため、安定感のあるⅠのトニックペダルか、期待感を高めるⅤのドミナントペダルが用いられることが多いです。
ペダルポイントではそのキーの1度と5度がよく固定されるということです。
簡単な上に手軽にテンション感が演出できますので多用される方法です。ぜひ取り入れてみましょう。