テンションコードの使い方を知りましょう。
1.メロディのサポート
ふつう、メロディに使う音はコード構成音に含めます。
逆に言うと、コード構成音を中心に、メロディを作っていきます。
とくに、メロディの中心となる音は意識してコード構成音に含めるようにします。
「メロディの中心となる音」とは
・一拍目に鳴っている
・小節内で長く鳴っている
などの条件を満たした音のことです。
明らかに、その小節内で支配的なメロディのことです。
このメロディ音を、そのコード上メロディの主役の音つまりセンター・メロディとします(わかりやすく説明するための造語)。
Key=CでCコード上のメロディならば、「ド・ミ・ソ」のどれかがセンター候補となります。
それ以外の音(レ・ラ・シ)は使うとしても、経過音的に使うか、短い音符で使うのが望ましいということになります。ファはアヴォイドノート(ミと半音上でぶつかる)なのでふつう除外します。
じっさいの曲つくりでは、コード構成音以外の音をセンター・メロディにしたいという事態が頻出します。
たとえば、どうしてもCコード上でセンター・メロディに「レ」を使いたいとしましょう。
コード構成音とセンター・メロディが合っていない場合の代表的な選択は、
・コードを変える
・オンコードを使う
・メロディを変える(本末転倒w)
です。
まあ、どうしても「レ」を使いたいという場合なので、「メロディを変える」というのはやめるとして、
ふつうは、コードをセンター・メロディに合わせて変えるか、オンコードを使うわけです。
が、もう一つの選択肢として、「テンションコードにする」という手もあります。
つまり、「レ」はCのコード構成音ではないけど、コードの中に入れてしまえ!ということです。
すると、コードは「ドミソレ」となります。
これがご存じ「Cadd9」です。
このように、センター・メロディをサポートするためにテンションコードを使うことがあります。
メロディもコードも変えたくないというときに使える方法です。
別にCの上で「レ」が長く鳴っていてもいいじゃん!とか、
なぜセンターメロディをコード構成音に含めないといけないの?と思われた方へ。
いや、気に入らないのであれば別に含めなくてもいいんです。ただし条件があります。
センター・メロディとコード構成音を合わせる理由をご覧ください。