Lumit by Frekul 公開ー日本初のパーソナライズドラジオアプリー


Lumit by Frekul 公開ー日本初のパーソナライズドラジオアプリーdiceworkstop_logo

 

 

一言で言うと「日本初のパーソナライズドラジオ」。だが・・・

Frekulさんが2.25日、日本初となるパーソナライズドラジオ「Lumit」を公開しました。

海外ではすでにPandoraのようなサービスが音楽体験の主流になりつつありますが、Pandoraはいまだ日本参入をせず、国内においてもこのような形態のストリーミングサービスはいまだ実現していませんでした。権利や収益など、日本ではさまざまな問題がクリアしづらいからでしょう。

それを実現したのがFrekul。もともと「楽曲無料配信プラットフォーム」のようなコンセプトのサービスであり、日本で音楽活動に携わる全ての人々が登録でき、自己管理の楽曲を自由に配信許可できるシステムが前提にあります。

実は、日本初のパーソナライズドラジオうんぬんというのは一行説明用のフレーズのようなもので、Lumitの本質はもっと深いところにあります。

単に世界の音楽体験のパーソナライズド/サブスクリプション/ストリーミング化というムーブメントをモデリングしたサービスというわけではなく、Frekulチームの描く音楽と音楽をつくる側のあり方を具現化しているアプリなのです

Frekul&Lumit その本質

リスナーにとって、Frekulは新しいミュージシャンや楽曲を自分から探しにいく出会いのステーションです。いっぽう、LumitはFrekulの方からあなたにおすすめの楽曲を教えてくれるキュレーターです。まさに表裏一体の関係、未知なる音楽家と楽曲に出会いにいく人にとって、いわば車の両輪となることでしょう。

大げさなたとえをしたついでに言っておくと、この車の乗員としてあなたのお供をするのが楽曲提供側なわけです。いや、ガソリンとなって燃える(w)といったほうがいいですかね。

どういうことかといいますと、Lumitで流れる楽曲はFrekul登録者が配信許可設定をしているものなのです。当然自己管理曲だから配信や使用にかかる制限は自由。つまり供給側は自分の楽曲を聴いてもらい、自分の活動に興味を持って応援していただけるリスナーと、FrekulとLumitを通じて出会うことができるわけです。両者が配信とアドバータイジングに相当するものをやってくれ、提供側がやることは、純粋に音楽をつくることだけ。

これは、音楽好きなリスナーには新しく未知の音楽体験に出会ってもらい、音楽の作り手には良い音楽つくりに集中させてあげたいという、Frekulの思いが結晶化したとも言えるシステムでしょう。全員がミュージシャンであり音楽提供側であるFrekulチームだからこそ実現したスタイルではないでしょうか。つまりこれこそがFrekulとLumitの本質であり、ただのストリーミングサービスとは異なる点なのです。

21世紀の動乱始まる?

実際に使ってみると、表に出てこない多くの素敵な音楽が次々と流れてきて、とてもわくわくします。いろいろと感じることがありますが、日本にもこんなに多くの音楽をつくる人たちがいるんだなと、いまさらながら実感します。

商業性やマーケット性から切り離されたプラットフォームだからこそ、規定の枠にはめられない世界観にあふれた音楽空間が広がっています。彼らひとりひとりの多彩なカラーは、ひとり一ジャンルともいえそうなくらいです。

これで想起されるは、かつて音楽が商売になるまえの、アンオフィシャルなスタイルが溢れていた20世紀初頭から半ば・・・やがてブルース、ジャズ、ロック、プログレッシブ、テクノ、ミニマル、ハウス、ダンス・・・(あなたの思いつく限りのジャンル)など幾重の洗練を経て、良くも悪くも消費・共有可能なポピュラーミュージックへと統合されていく流れ、その原初の運動となった激動の音楽維新時代と重なる印象といえるかもしれません。ここからまた、次代のムーブメントが生まれていくのかなと思うと、わくわくします。いや、それはそのような他人事ではなく、われわれがつくっていくものなのかも、しれませんね。

というわけで、長々と語って紹介してみました。1年半くらい応援していたFrekulさんなので、つい気合が入りました。

Lumit、確率によってはわたしと遭遇することもあると思います。微力ながらわたしも、なるべく燃費よいガソリンとしてこの身を供給しようと思いっていますので、よろしくお願いします。

 

 

 


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