CHORUS TYPES


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[CHORUS TYPES]
  メインコーラスを書き始める手がかりは、具体的にどう音楽の各要素を配置していくか、その方針を定めることです。メロディと、ベース・伴奏その他の要素の配置と動かし方をどうすればよいか。それは、コーダル/モーダルの設定と、楽曲の意図に応じて選択されることでしょう。以下の基本的なメインコーラスのタイプは、コーダル/モーダルどちらのアプローチでも使用されますが、それぞれ相性は異なります。
 
PROGRESSION – コード進行
自由にコード進行とメロディを展開する構成です。もちろんコーダル・アプローチでの要です。
 
 
INTERCHANGING – インターチェンジ
コード進行はありますが、2−3程度のコードを交互に行き来するだけで、展開感よりも停滞感を出す構成です。I-V-I-V, I-IV-I-IV, I-IV-V-I, I-IV-I-VIなど、トニックとサブドミナント、ドミナントを行き来するパターンが多いです。メロディはあまり発展させず、形は同じままコード・トーンに合わせるだけでも成り立ちます。コーダル/モーダルどちらでも使いやすいですが、それぞれ解釈は異なります。コーダルではメロディやベースライン、バッキング・パターンを維持したまま単にコードが交互に変わるだけですが、モーダル・アプローチでは「モーダル・インターチェンジ」という概念が入ってきますので、もう少し複雑な音の動きが可能になります。
 
EXAMPLES
 
“The 13th Reflection”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS 2
“Forze del Male”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS 2
 “The Deep End”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS
 “March in C”, Masashi Hamauzu – UNLIMITED SaGa
 “To Our Surprise”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS
 
TURN AROUND – 循環コード
4-5程度の決まったコード進行を繰り返すタイプです。コーダル・コンテクスチュアル・スタイルや、ジャズ、ブルースのスタンダードに多いタイプです。
 
EXAMPLES

 “Sinister Sundown”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS 2
 “March in C”, Masashi Hamauzu – UNLIMITED SaGa
“The Home of Dragons”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS 2
 
SEQUENCE – シークエンス
特定のコード進行やメロディのパターンを、平行移動や転調などを駆使して数回繰り返すことです。インスト楽曲に多い手法です。
 
EXAMPLES

 “The Deep End”, Yoko Shimomura – KINGDOM HEARTS
 
CADENCE – ケーデンス
コーラスを区切り、次のセクションにつなげたり、曲を終わらせたりする際の定番的なコード進行です。コーダルではほぼ必ず使われますが、モーダルでは避ける傾向にあります。
 
 EXAMPLES