クリシェ-ジェームズ・ボンドのテーマの怪しさ


クリシェ-ジェームズ・ボンドのテーマの怪しさdiceworks

Cliche

 

クリシェについて解説します。

クリシェとは、コードの一部の音だけをなめらかに変化させていく技です。

基本的にコードは同じままで、構成音の一部だけが半音ずつ上昇したり下降したりするパターンです。

コードを変えないので、ペダルポイントと要領は同じです。

変化する音がテンションとなっていきます。

例を出します。

 

コードはCのままですが、五度(ソ)が半音ずつ上昇していきます。

ルート(ド)と3度(ミ)は固定(ペダルポイント)しているため、基本的なコード感は維持され、変化する5度がテンションとなり、半音進行の緊張感のある響きがトップに生まれています。

変化させるのはトップ音以外でもいいですが、このようにトップ音を変化させると、クリシェラインが目立つのおすすめです。

そして重要なことは、クリシェが成り立っているときは、ペダルポイントも成り立っているということです。

何ペダルですか?

ベースペダルポイントですね。

ベースが動いてしまったら、ただふつうにコードチェンジしただけですから、クリシェラインの意味がありません。

ベースペダルと同時に使うコンボとして覚えておきましょう。

この技を使用した有名な曲がありますね。誰もが知っている・・・あの・・・

 

ジェームズ・ボンドの曲です。

このサスペンス感、明らかにクリシェのサウンドだというのがわかるはずです。

Em Emaug Em6 Emaug

やはり5度が半音ずつ行ったりきたりしているようですね。

これからは、こういう響きの音に気付けるようになるはず。

カラクリがわかってしまったら、自分でもつくれると思いませんか。

かんたんなので自分のものにしちゃいましょう。

クリシェはフランス語で「型にはまった」の意味。覚えてしまえばだれでもできる常套句、クリシェラインというわけです。


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